ミートアップ藤沢を始めた理由

今日は藤沢市市民電子会議室の協議会がありまして、その中で来年度以降の電子会議室の運用モデルについて協議が行われ、昨年度より実施しているオフラインイベント「ミートアップ藤沢」を始めた理由について説明させていただきました。

藤沢市市民電子会議室の大きな課題は2つあります。
ひとつは「利用者がいない」こと、もうひとつは会議室最大の意義である「市民提案」が実質市民より提出されていないことです。

まずはこの原因のひとつに希薄な地域社会による、市民の市政への無関心があげられます。その根拠として平成22年度総務省情報通信白書「ICTによる地域の絆の再生」に掲載されているデータがあります。

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資料 ICTによる地域の絆の再生(P34〜P35)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h22/pdf/m1020000.pdf

さらに私たちが利用してもらいたいと思う対象者たちは実際日々どのようなライフスタイルを送っているかも考慮する必要がありますのでニールセンが発表したスマートフォン利用者データ「利用しているサービス、それに費やしている時間」などをもとに推測をしました。

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資料 スマートフォンの利用者属性別のサービス利用状況
http://www.netratings.co.jp/news_release/2013/05/27/Newsrelease20130528.pdf

資料 スマートフォンからの月間サービス利用時間
http://www.netratings.co.jp/news_release/2013/05/27/Newsrelease20130520.pdf

このようにいまの人たちは地域に関心がなく、ネットやアプリやゲームや買い物やテレビや映画や仕事や勉強やデートやスポーツなどなど毎日が忙しくて地域課題について語り合う市民電子会議室などに参加する時間(関心)がないということが分かります。

さらに人気のあるSNSサービスは世界中から集められた優秀な人材が何億円もかけて最高のサービス、インターフェース、ユーザビリティを構築しているわけで
ただの地方自治体がどんなにがんばっても、メジャーリーガーに草野球チームが挑むようなものでそこから利用者の時間を奪い取ることは不可能に近いのです。

こんな状況でどうやって市民電子会議室の利用者を集めればいいのかということになります。何かこのような人たちが地域で求めているものがないものかと探しました。

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資料 地域SNSの運営目的(P57)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h22/pdf/m1020000.pdf

いろいろ探してみたところ、平成22年度総務省情報通信白書「地域SNSの運営目的」の調査結果により「市民の交流の促進」「サークル・市民活動の活性化」「地域内での地域情報の流通・蓄積・発信」というキーワードに出会いました。

「市民の交流」

実際私もGreen Drinks 湘南やツイッターのオフ会などに参加した経験もあり、従来の属性にはない新しい形の地域コミュニティに興味はありました。そこで、しっかりと活動されているCo-Create Tsukubaに参加したり、自分でも神奈川ソーシャルメディアミーティングなどのオフラインイベントを開催して地元の人たちと語り合う楽しさや希薄な地域社会で出会えなかった、本来つながるべき人たちとの出会いに興奮しました。

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このような「オフラインイベント」で人と人がつながり、新しい形の地域コミュニティを形成し、そのメンバーに当事者意識が持てるような問題を提起して、主体となって地域課題について取り組んでいただき、その補完ツールとして市民電子会議室を利用していただき、最終的に「市民提案」につながれば良いのではないかという道筋ができあがりましてミートアップ藤沢が誕生したわけです。

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現在、この2年間で4回開催しまして、たくさんの方にご参加いただき、出会い、対話、提案もいただきました。オフラインイベントは大成功と言っていいほどの有意義な楽しい時間を送ることができました。

ただ課題も多く、オフラインからオンラインへ繋がらないこと、イベントだけのつながりとなってしまいコミュニティの形成まで至らないこと、せっかく対話したトークテーマがその場限りで終わってしまうなどがあります。

参加者にとってはイベントは楽しいけども、それと地域へのかかわりとは関係ないという認識かもしれません。「地域コミュニティの形成→地域課題の対話→市民提案」、ニーズのない中でそれを実行するとなると、参加者に対してかなりレベルの高い要求なのではないかと実感しています。

もしネットを使って「市民提案」を実現されるのであれば、より少ない作業で、より簡単に参画できるしくみが必要なのではないかと実体験から思います。

そのなかで現在千葉市がFixMyStreetを参考に実験している「ちばレポ」に注目しております。

8月31日(土)に第5回ミートアップ藤沢を開催予定ですのでご興味のある方はぜひご参加いただければと思います。以下のURLに詳細が書かれております。
http://livemedia.jp/?p=1667