住民の価値観の多様化、近隣との人間関係の希薄化などにより自治会(町内会)を取り巻く環境が大きく変わってきていて、特に若者世代の自治会(町内会)離れ、無関心はこのまま進むと町はどうなってしまうのだろうと深刻な問題となっています。
この問題はただ単に「参加しない人がダメだ」という話ではなく、逆にいまの時代の住民の価値観の多様化、時間の使い方などを配慮した無理のない持続可能な新しい自治会のあり方を考えなければならないのではないかと私は思ってます。
そのなかで必要性に基づいた組織の見直しやICTなどを利用した作業の効率化、業者への委託など若者が参加しやすい土壌作りという中身の議論も大事になってくるのですが、まずは単純にこの地域に住む人と人の繋がりをどう確保するかというのが一番のポイントになると思います。
そこで今回のダブル成人式です。
昨日私は実行委員長の片貝圭作さんからダブル成人式をやろうと思ったきっかけの話を聞きました。
「地域の防災訓練に参加したら年配の方々ばかりで僕ら世代がほとんどいなかったことがショックだった。体力も経験も充実している僕ら世代が防災では活躍する場ではないのか。」
「また町内の力仕事も年配の方々が汗を流してやっている、そんな仕事も僕ら世代が立ち上がってやっていかなければならないのではないか。」
「かと言って僕ら世代はライフスタイルの多様化により、なかなか地域との関わりが持てない人も多い、ならばまずは地域との繋がりを持つきっかけとして、同世代で繋がりが持てる場を設けようと思った。」
私はこの話を聞いて良い話だなと思いました。私たちは問題を解決する時にまず過去の事例に合わせて考えようとするのですけど、もうライフスタイルも価値観も地域社会も昔とはまったく違うわけですから、まったく新しい属性をベースとした地域へのアプローチがあって良いと思いました。
住民の価値観が多様化・細分化していくなかで、やらなければならないことはある、ましてや災害時は地域の交流が最大の課題となるわけです。体力的にも経験的にも充実してきた30代〜40代が地域と繋がりが持てて、活躍できる場を作るチャレンジはどんどんやっていけば良いと思います。
ダブル成人式にはそのようなミッションも含んでおりますので
ぜひ生暖かい目で見てやってください!
S47年度生まれの藤沢市ダブル成人式
http://fujisawa047.tumblr.com/