ライブ動画がビジネスとして成立する条件

ラフォーレミュージアム原宿

最近同じようなインターネットライブ動画配信の企画のオファーを数件いただきまして、いまライブ動画がビジネスとして成立する条件的な意見を求められたので、答えた内容を備忘録的に書き残しておきます。

好きなドラマですら録画して自分の空いた時間で見る昨今、その時間で見てくれという無茶な条件のライブ動画でどんなのがビジネスになるのかというお話です。

この5年間いろんなお客さんを見てきまして、ライブ動画がビジネスとして成り立つ条件は2つに絞られるように思えます。

ひとつは視聴者リストを持っていることです。アーティストのファンクラブ的なものや企業のメルマガ会員的な相当なコストをかけて積み上げてきた顧客名簿があり、告知やプッシュ機能的なことがかけられるなどです。

そしてもうひとつは、視聴者がお金を払うことで成り立つようにできているかです。直接その動画を見るためにお金を払うか、もしくは何か商品を買うための動画なのかパターンはいろいろあるでしょうが、とにかく視聴者がお金を払うことで成立するかどうか。この2つが揃わないとライブ動画でビジネスにはならないと思います。

動画をライブ配信することで拡散されて宣伝になることを望む企業が多いのですが、ライブ動画自体には宣伝能力はなくて陸の孤島状態となるのがほとんどです。

インターネット動画はテレビと違い偶然出会うということはまずありえなくて、視聴者が検索するか、あらかじめ登録されているサービスからの告知やプッシュ機能でしか動画には出会えません。

ライブ動画を成立させるためには、視聴者を得る広告を別の媒体でコストをかけないといけなくて、企画的には本末転倒となるケースが多いです。