これからの地域SNSに求められるミッション

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藤沢市市民電子会議室運営協議会に提出したこの3年間の所感です。

タイトル「これからの地域SNSに求められるミッション」

3年間お世話になりました。
こみゅっと藤沢の協議会では多くのことを学ばせていただき感謝しております。我々の最初から最後まで戦っていた相手は希薄な地域社会だったと思います。

街で暮らす人々は仕事や家庭、趣味に追われ忙しく、多種多様な価値観・好み・ライフスタイルが混在して近所付き合いが希薄な現代社会においては、居住している地域に興味を持ち、地域課題に主体となって議論できる人はよほど何かの利益や不利益に関わりがある人だけとなってしまいました。

今後地域SNSを構築するのであれば、まずはそのような社会環境を理解して、ではそのなかで地域住民同士が無理なくコミュニケーションが取れるようになるにはどのようなサービスが必要なのかとマーケティングをすることが大事だと思います。

インターネットの技術は向上し、生活の一部となり、もう特別な道具ではなくなりました。地域SNSも、他の情報媒体同様にその特性を活かし、目的を達成するための補完ツールくらいに位置づけるくらいがちょうど良いと思います。

これからの地域コミュニティ形成に本当に必要なのは、実際に出会って会話したり、ふれあったり、何かの役割を与えてもらえるような「居場所」だと思います。

藤沢市民が藤沢に愛着を持ち、藤沢に住んでいるという実感を持ってもらえるような「居場所」の構築を補完するのがこれからの地域SNSに求められるミッションだと思います。

この3年間インターネットの話はほとんどしなくて希薄な地域社会の問題ばかり議論していた気がします。私自身とても藤沢について考える機会となりましたし、勉強になりました。この学んだことを今後の人生に活かしていきたいと思います。

問題意識の高い皆さんと一緒にハイレベルな議論ができたことが幸せでした。
本当にありがとうございました。