クラウドファンディングで選挙運動資金調達は違法か?

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現在、東京都知事選挙に立候補している家入かずまさんが選挙運動資金(供託金含む)をクラウドファンディングで集めるという驚くべき行動に出ています。

この動きに家入さんを応援する人たちは敏感に反応し、目標金額の500万円を早々と達成、決済が確定しました。さらにその後も金額は伸び続け最終的に7,447,500円をもって本日終了となりました。

【日本初】クラウドファンディングで選挙に立候補!ぼくらの力で政治の常識をひっくり返そう!!

私はクラウドファンディングとは何か目的を持った人がそれを達成するために必要な資金をネット上で募集をし、賛同する人が「寄付」をした場合、そのお礼として「ギフト」という形式的な見返りを渡すものと思っておりました。なのでこの仕組みを選挙運動資金集めに活用した場合、「寄付」に対して「ギフト」(見返り)を渡してしまっては政治資金規正法違反なのではないか?と疑問に思っていたのです。

しかし詳しく調べていきますと「ギフト」があるクラウドファンディングは「購入型」と呼ばれ、この仕組みで集められたお金は「寄付」にはならず、家入さんのプロジェクト詳細を読んでみますとこれらのやりとりは「売買契約」になるということでした。

「公職選挙法、政治資金規正法などの法令を遵守し、選挙管理委員会や弁護士と相談の上で進めています。
「支援する」からギフトを選択し、決済いただくことは、「インターネッ党」との「売買契約」となります。インターネッ党や家入一真への「寄付」ではございませんので、予めご了承下さい。」

なにせ前例もなく意表をついたこのやり方には有識者やネットユーザーの中では賛否両論があり「公職選挙法違反じゃないか!」という人もいれば「ネット選挙に革命を起こした」と賞賛する人もいます。

私も様々な人のブログや投稿を読んでそれぞれの意見を聞いてみたところ、これからのネット選挙の発展(市民が気軽に参加できるという視点で)を考えると、このクラウドファンディングという手法は政治家やネットユーザーは支持するべきかもしれないと考えるようになりました。

知人の渡瀬さんの投稿にもありましたが、選挙期間以外での選挙運動はアウトなので、とりあえず供託金は自分で用意する、そして選挙期間に入ったらクラウドファンディングを使い供託金を含む選挙運動資金を回収するって手法はただ単にお金だけじゃなく有権者の気持ちの面でも気軽に簡単に応援ができる仕組みであり、ネット選挙のポテンシャルを高めるものじゃないかと思いました。

あとは「売買契約」ということなので「ギフト」の設定だけは文句言われない程度の価格に見合った物を用意しなければならないのかなと思います。

選挙期間中に候補者は商売しちゃいけないって決まりはないですよね?これが法律上でもクリアになれば来年の統一地方選などでいままでとは少し違った候補者と有権者の関係が築けるネット選挙になるのではないかと期待をしております。

ぜひ皆さんもこの動きに賛同し、支援してあげてください。